本物は飾る必要がないと思う。
めずらしく早く起きられたすがすがしい日曜の朝、ラジオから聞こえてきたCMはあまりにもわざとらしかった。
この会社はきっとニセモノだ! 過剰な宣伝などしなくても、本当によいものは人気が出るものだ。
これは商品だけではなく人にも言える。
ナカミのない人は外見ばかりは一人前だったりする。
外見はシンプルが一番。
そんなことを言ってる自分も有形無形の鎧で身を固めているがこれは改善したい。
ここでいう「シンプル」は単純・低機能という意味ではない。
むしろ洗練された、余計なものを省いたといったイメージに近い。
手元にiPhone4があるが、これはデザインに惹かれて衝動買いに近い形で購入したものである。
機能やカスタマイズの容易さに着目すると、GoogleのAndroid OSを搭載したスマートフォンのほうが高機能と言える。
NTTドコモのAndroidを搭載したスマートフォンはラインナップも豊富で、また同社の良質な回線が利用できるためエリアが狭い、遅いと言われているソフトバンクの回線を使うよりメリットが大きい。
自分にとって、AndroidよりもiPhoneが魅力的なのはそれがシンプルだからだ。
ペテン師、クレージーなどと呼ばれながらも携帯音楽プレーヤーiPodやiPhone、iPadなど数々のヒット商品を生み出したスティーブ•ジョブズ氏が最後に手がけたiPhoneがこのiPhone4だ。
iPhone4の金属製フレームに前面・後面に施されたガラスコーティング、鏡になっていてひときわ目立つアップルマーク、そしてなんといってもこの形はいつ触れていても飽きさせない。
これまで電化製品には機能しか求めず、デザインは意識していなかった自分も、このシンプルなデザインを前に一目ぼれだった。
高機能化が進み使いにくくなる生活家電や至れり尽くせりになったサービスなど、なんでも複雑になって行く今日、なんと疲れる時代になってしまったことだろう。
複雑なものが良いとされる時代はもう終ると思う。
これからは、シンプルを追求する者が成功すると確信している。
簡易投稿サイトTwitterが世界最大のSNSの一つに発展したのも、そのシンプルさからだろう。
ツイッターは文字しか投稿できないのだ、アメーバやmixiに比べるとシンプルに思われないだろうか。
iPhoneやTwitterの例はほんの一例にしか過ぎない。
新しく出てきて成功しているものに目を向けてみるとシンプルなものが増えていることに気がつかないだろうか。
シンプルを追求するものは、必ず成功するのだ。
Simple is the best!